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植物鞣革は、古くから受け継がれてきた伝統的な技術を用いて作られた、高品質で環境に優しい革製品です

Jun 11,2024 | THEVISU

植物鞣革の特性と魅力について

植物鞣料(例えば皮、干、葉、果など)を用いて抽出されたタンニンから得られる抽出液をさらに処理して得られる固体の塊や粉末を栲膠(カッコウ)と呼びます。そのため、植物鞣剤で鞣した革は栲膠皮または樹膏皮とも呼ばれます。

植物鞣革の特徴

植物鞣牛皮は、植物鞣剤で鞣された天然皮革であり、人体に有害な重金属や化学物質を含まないため、肌に直接触れても安全なエコフレンドリーな本革です。ショルダーバッグ、ハンドバッグ、バックパック、ブーツ、ベルト、馬具用品など、人体に直接接触する必要のある革製品に使用できます。

植物鞣革の特性

  1. 柔軟性と耐久性:鞣しと加脂処理が施された皮革は柔らかく、繊維組織が緊密で、伸びが少なく、成形性に優れています。
  2. 外観と質感:革の表面は豊かで弾力があり、油っぽさがなく、粒面や起毛面に光沢があります。水を吸うと柔らかくなりやすく、色は淡いピンクから薄い茶色まで変化し、植物由来の自然な香りがします。

鞣製方法

動物の原皮はそのままでは使用できず、まず「鞣製」の工程を経て「革化」させる必要があります。「鞣製」には大きく分けて植鞣とクロム鞣の二つの方法があります。植鞣革は最も古い伝統的な技術で、手間と時間がかかります。植物の果実、幹、葉などから抽出されたタンニン酸を鞣剤として用い、原皮を植物タンニン酸が満たされた染色槽に浸け込みます。このプロセスに1~2ヶ月かけて原皮がタンニン酸を吸収し、化学反応を経て「革化」されます。こうして作られた革は、組織密度が高く、強度があり、手触りがしっかりとしており、耐久性があります。また、植物タンニン酸は時間の経過とともに色が深まり、アンティークのような風合いになります。適切に手入れをすれば、植鞣革製品は100年以上使用できます。

植鞣革とクロム鞣革の違い

市場において、植鞣牛革の量はクロム鞣革に比べて少ないです。クロム鞣革は近代の工業化の産物であり、製革プロセスが比較的省力で短時間です。クロム鞣剤の価格も植物鞣剤より安価です。しかし、天然の植鞣革は重金属や化学成分を含まないため、環境に優しく、安心して身につけることができます。その特徴や製造プロセスにより、使用者にとって安全かつ長持ちする製品となります。

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